夢のガンプラバトルを制したのは？！「ガンプラバトルプロジェクト type 絆」決勝トーナメントレポート

バンダイが主催するガンプラの大型イベント「ガンプラEXPOワールドツアージャパン2015」では、11月22日（日）に「ガンプラバトルプロジェクト type 絆」の決勝トーナメントが開催された。

「ガンプラバトルプロジェクト type 絆」は、好評稼働中のアーケードゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」と、35周年を迎える「ガンプラ」がコラボレーションして、ゲーム内でガンプラバトルを体験することができる夢のような企画。コンテスト応募作品の中から選ばれたガンプラ作品は実際にCG化され、制作者自身が操縦してトーナメント形式で戦うというものだ。

決勝戦に先立ち、司会のバロン山崎氏とバンダイナムコエンターテインメントの「戦場の絆」開発担当・正路千暁氏、バンダイ ホビー事業部の馬場俊明氏が登壇。
熱戦が繰り広げられたトーナメントを振り返るとともに、「皆だんだん操縦に慣れてきたことが決勝の楽しみ」と、これから始まる決勝戦に期待を寄せた。

まずは、チームバトルの決勝戦から行われ、トーナメントを勝ち上った2チーム「NT-O」と「GUNPLA BOYS」が対決。
「緊張してきたけどここまで来れて嬉しい」（NT-O）、「ジェットストリームアタック！」（GUNPLA BOYS）とそれぞれ挨拶し、ついに決勝バトルがスタートした。

▲チーム「NT-O」のメンバーはimukaT氏、ミチヒコ氏、ハマーT氏。機体は「ガンダムEz8・バレンシア」、「ジム・スナイパーII・ネーブル」、「ジム・カスタム・マンダリン」と連邦系でそろえられている。

▲一方のノブ氏、ダイスケ氏、カズマ氏のチーム「GUNPLA BOYS」は、「ZAKU II type THE SUN」、「ZAKU II type GAIA」、「ZAKU II type THE OCEAN」というザクぞろいの対照的な編成。セットしたガンプラがスキャンされると、CG化された機体が画面に映し出される。

▲第一戦は射撃戦となり、射撃タイプが多いNT-Oがやや有利な展開に。GUNPLA BOYSはジェットストリームアタックを狙うあまり、隊列の維持に気をとられ過ぎて動きが鈍く。「あまりこだわらない方が…」とアドバイスを受けるもすでに遅く、NT-Oが勝利。
続く第二戦では、ジェットストリームアタックをあきらめたGUNPLA BOYSが良い動きで果敢に攻める。互いに落としあう混戦となり、最後にGUNPLA BOYSが相手を1機落として引き分けに持ち込むが、スコア差でNT-Oが連勝。優勝を決めた。

優勝したNT-Oは、「素直に嬉しい。リーダーに誘われなかったら参加していなかったので感謝しています」とコメント。また、GUNPLA BOYSも「（戦場の絆）初心者の2人が成長した。頑張ってくれて嬉しい」と語ると、バロン山崎氏は「それでも準優勝だからな！」と健闘を褒め称えた。

続いてはシングルバトルの決勝戦となり、空野青空＠青猫特務部隊さんの「お菓子の国の王子様☆べあっがいさん」と、バニ氏の「エルメス Zwei」が対決。

▲「お菓子の国の王子様☆べあっがいさん」が持つ圧巻のクオリティと可愛さも忠実にCG化されている。

▲「エルメス Zwei」は今回唯一のファンネル搭載機だ。

▲どちらも射撃タイプのため決勝戦は「綿 VS ファンネル」の打ち合いに。べあっがいさんの方が弾数の回復速度が早いので有利に思えたが、格闘を織り交ぜて着実に当てていくエルメス Zweiが第一戦を勝利。

べあっがいさんの綿は当たるとキラキラ光って可愛いが、相手の機動力を低下させる効果がある。果敢に当てていくものの、ファンネルの発射タイミングが良くなってきたエルメス Zweiがジリジリと削っていく。最後は一矢報いたいところだが、あえなくストレートで決着となった。

シングル優勝を決めたバニ氏は、「見に来てくれてありがとう」と観覧席に感謝を述べ、空野青空＠青猫特務部隊さんも「さすが上手かった」と、相手の腕を称えてトーナメントは終了した。

表彰式では、プレゼンターとして俳優の本郷奏多氏が登場。ガンプラモデラーでもある本郷氏は「皆さんが羨ましくて仕方がなかった」と挨拶した後、チームバトル、シングルバトルそれぞれの優勝者と準優勝者を表彰した。
さらに、「作品のクオリティが高く、面白いアイディアもたくさん盛り込まれていて素晴らしかった。自分もさっそく新作に取りかかりたい」と熱く語る場面も。

最後は馬場氏より「試合自体盛り上がってとても良かった。あと、自分で作って自分で操縦するというのは、35年の歴史で初めてのこと。私も体験したことがないので本当に羨ましい」とのコメントで決勝トーナメントは幕を閉じた。