世界13ヵ国で開催中のバンダイ公式ガンプラ作品コンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ2012」の、日本チャンピオンを発表・表彰する「日本代表決定戦表彰式」が、11月25日(日)に「ガンプラEXPOワールドツアージャパン2012」会場にて執り行われた。
まずは昨年に引き続き、川口名人ことバンダイの川口克己氏と、ガンプラビルダーとしても有名な声優の池澤春菜さんが司会者として登壇し、川口氏は、世界チャンピオンを決める世界大会が、ついに日本で行われることに触れ、“記念すべきメモリアルな大会”となる今大会への意気込みについてコメント。
そして、今回の特別審査員、ホビージャパン編集長 谷村康弘氏、電撃ホビーマガジン編集長 安蒜利明氏、モデルグラフィックス副編集長 髙久裕輝氏も続いて登壇し、それそれからコメントが寄せられた。
「“最近、海外の作品が元気だね”と名人とお話したんですが、集まった作品を見てそれが全くの失言だったと深く反省しております」(谷村)
「ディオラマとか大きな作品がとても増えていて、世界を狙うとなると仕方ないのかなと思いますが、逆に日本らしい緻密な作品ももっと見たいな、と思いました」(安蒜)
「去年に比べると全体のレベルアップが凄まじい。大きな作品も増えましたが、1/144だけれど、何分でも見ていられるような緻密な作品に目が惹かれた」(髙久)
さらに、今回の大会でスペシャルプレゼンターとして、SKE48の松井玲奈さんが登場し、ガンプラを作ったことがあるかという質問に対し、「よく作っていて、家にもたくさん並べて飾ってあります」とガンプラ好きをアピール。
今回の大会については、「ベースは同じものなのに、いろんな人の手によっていろんな風になるのがすごく面白いなと思いました。自分もただ組み立てるだけじゃなくてディオラマだったり細かく追求してみたい」とコメントした。
日本で初開催となる今回の世界大会に挑むのは、果たしてどの作品か!?
それでは決定戦と表彰式の様子を、作品の写真とともにレポートしていこう。
【ジュニアコース( 14歳以下)】
▼日本チャンピオン(第1位)
作品名:「ゴッグの海」 製作者:畑 めい
「去年も日本代表になったけど、ステージには上がれなかったので今年は上がれてとても嬉しいです。ただ、このトロフィーの上がガンダムじゃなくてザクだったらよかった」(畑 めい)
「去年も日本代表になったけど、ステージには上がれなかったので今年は上がれてとても嬉しいです。ただ、このトロフィーの上がガンダムじゃなくてザクだったらよかった」(畑 めい)
【オープンコース(15歳以上)】
▼第3位
作品名:「TEST FLIGHT」 製作者:田宮良久
「去年も出場して決勝まで来たんですが、入賞できなかったので今回は入賞できて良かったです。(トロフィーについて何か注文はありませんか、と聞かれて)金がよかったです(笑)」(田宮良久)
「審査してから今日までの3日間ずっと、なんで1/48でアクトザクを作ってしまったんだろうと(笑)。“形だけ出来ていればいいや”じゃなくディテールまできちんと詰めた上で、“TEST FLIGHT”というシチュエーションに落とし込んでいることに感銘を受けました。これぞガンプラの面白さの醍醐味といえる作品だと思います」(髙久)
「去年も出場して決勝まで来たんですが、入賞できなかったので今回は入賞できて良かったです。(トロフィーについて何か注文はありませんか、と聞かれて)金がよかったです(笑)」(田宮良久)
「審査してから今日までの3日間ずっと、なんで1/48でアクトザクを作ってしまったんだろうと(笑)。“形だけ出来ていればいいや”じゃなくディテールまできちんと詰めた上で、“TEST FLIGHT”というシチュエーションに落とし込んでいることに感銘を受けました。これぞガンプラの面白さの醍醐味といえる作品だと思います」(髙久)
▼第2位
作品名:「出会い」 製作者:山口達彦
「昨年に引き続き、このような賞を頂きまして嬉しく思っております。これからも人々を感動させるような作品を作って生きたいと思います」(山口達彦)
「去年のチャンピオンということで少し辛口になっています(笑)。前回同様、素晴らしい塗装技術はもちろん、ディオラマについても高いレベルにあります。
ただ、塗装が一部詰め切れていない。そこがダイナミックさに繋がっている部分もあるんですが。加えて、せっかくガンプラを作っているでアクション性を生かしたポージングなどもあればもっと良い結果が出たのではと思います」(安蒜)
「昨年に引き続き、このような賞を頂きまして嬉しく思っております。これからも人々を感動させるような作品を作って生きたいと思います」(山口達彦)
「去年のチャンピオンということで少し辛口になっています(笑)。前回同様、素晴らしい塗装技術はもちろん、ディオラマについても高いレベルにあります。
ただ、塗装が一部詰め切れていない。そこがダイナミックさに繋がっている部分もあるんですが。加えて、せっかくガンプラを作っているでアクション性を生かしたポージングなどもあればもっと良い結果が出たのではと思います」(安蒜)
▼日本チャンピオン(第1位)
作品名:「Jupiterian」 製作者:六笠勝弘
「大きい賞は初めてで、今回もらえると思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しいです。すごく長い時間を掛けて頑張って作った甲斐がありました」(六笠 勝弘)
「ジ・Oなんですが、もう見た目がまずカッコいいです。それでいて工作・塗装もしっかりしていて、バランスの取れた作品だと思います。私も審査日に一番最初に目に入ったのがこの作品で、高得点を付けさせていただきました。
一般投票が絡む今回のような大会ではパッと見の印象がすごく大切なのでそこも考えて作られた作品だと思います。世界大会でもどうなるのか楽しみにしております」(髙久)
「大きい賞は初めてで、今回もらえると思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しいです。すごく長い時間を掛けて頑張って作った甲斐がありました」(六笠 勝弘)
「ジ・Oなんですが、もう見た目がまずカッコいいです。それでいて工作・塗装もしっかりしていて、バランスの取れた作品だと思います。私も審査日に一番最初に目に入ったのがこの作品で、高得点を付けさせていただきました。
一般投票が絡む今回のような大会ではパッと見の印象がすごく大切なのでそこも考えて作られた作品だと思います。世界大会でもどうなるのか楽しみにしております」(髙久)
最後に松井玲奈さんより、「どれも素敵な作品なんですが、今回それぞれのコースのチャンピオンのお二人には、世界大会でぜひ優勝していただけたら嬉しいです。頑張ってください」と日本代表へ向けてエールが送られた。
写真左より、川口名人、畑 めいさん、松井玲奈さん、六笠勝弘氏。
今回の大会を振り返り、川口名人は「今回の作品を見ると、前年度の傾向と対策を練って皆さん今回の大会に挑まれていると思う。今回のチャンピオンの作品を見て、色々な人が刺激を受けて、“じゃあ俺も、私も作ってみようかな”というきっかけになってくれればとても有難いと思います」とコメント。
池澤さんは、「今回のチャンピオンと前年度のチャンピオンでは、いい意味で全然違う風合いの作品になっている。自分ならではの表現を追及していくのがホビーの楽しみだと思うので、色々な可能性を選んでいただきたいと思います」とコメントした。
最後はノミネート作品の製作者とのフォトセッションが行われた。
前年度の結果を受け、ディオラマ作品がとても増えた印象を受ける今回の大会。そんな中でチャンピオンの栄冠に輝いたのは、前回チャンピオンとはまた違った魅力を持つ、1機のMSをひたすら磨き上げた作品だった。
様々な表現方法でアプローチし、魅力を引き出す日本のガンプラビルダーたちの作品を見ると、果たして来年はどんな作品を見せてくれるのか、「ガンプラビルダーズワールドカップ」の今後への期待に胸がふくらむ素晴らしい大会となった。
今回日本チャンピオンに輝いた、畑 めいさんの作品「ゴッグの海」と、武笠勝弘氏の作品「Jupiterian」は、12月23日(日)に東京・お台場の「ガンダムフロント東京」で開催される世界大会に日本代表として出場し、各国の代表作品と覇を競うこととなる。
世界13ヵ国から集まる、まさに世界レベルの作品の中で勝利を獲得できるよう、ぜひともみんなで応援しよう!
(本文中一部敬称略)
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