バンダイが主催するガンプラの世界大会「ガンプラビルダーズワールドカップ2011」の表彰式が、11月6日(日)「ガンプラEXPOワールドツアージャパン2011」会場にて開催された。
「ガンプラビルダーズワールドカップ2011」は、世界各国で開催中のバンダイ公式ガンプラ作品コンテストで、今回の表彰式は一般投票と10名の特別審査員の審査によって決定した日本チャンピオンを表彰するもの。
日本チャンピオンになった作品は日本代表として、今後各国の優勝作品と競うこととなる。
果たして日本チャンピオンの栄冠と、チャンピオン大会への切符はどの作品に贈られるのだろうか。その表彰式の様子をレポートしていこう。
まずは、川口名人ことバンダイの川口克己氏と、本人もかなりのガンプラビルダーである人気声優の池澤春菜さんが司会者として登壇し、本大会が初のバンダイ主催の大会として世界13エリアで予選が行われること、年末に開催される香港大会にて各国の代表者によるチャンピオン大会が行なわれることなど、「ガンプラビルダーズワールドカップ」の概要を説明。
また、日本大会には600点を超える応募があり、一般投票においても1万票近い投票が行なわれたことなど、大会の注目度の高さが語られた。
大会の特別審査員を務めるのは、電撃ホビーマガジン編集長 安蒜利明氏、モデルグラフィックス副編集長 髙久裕輝氏、ホビージャパン編集長 村瀬直志氏。各受賞作品へのコメンテイターも務める。
「初の公式大会ということで、作って応募する方も、アイデアを優先するのか技量を優先するのか悩まれたのではないか。審査員も大変悩んだ。」(安蒜)
「創意工夫に溢れた、優劣を付けるのが難しい独創的なものが集まっていたので、楽しく審査することができた。」(髙久)
「いつもの写真審査とは違い、実際の作品を見て、ここから決勝へと進むということで、派手さ・ケレン味にも注目して審査した。」(村瀬)
それではさっそく各賞の受賞作品を紹介していこう。
【ジュニアコース( 14歳以下)】
▼日本チャンピオン(第1位)
作品名:「ザクとの戦い」 製作者:畑 めい
「女の子でありながら、この男らしい作品を作る感性はかなり得難いものなので、これからの成長が楽しみ。ストーリーを感じさせる面白い作品。」(安蒜)
「ジオラマは上から見てしまいがちだが、61式戦車からザクを見上げると『ザクが来るぞ!』と盛り上がりながら作ったのが伝わってくる。」(髙久)
「ジュニア世代がジオラマという表現方法で、コンテストに参加してくれることが何よりもうれしい。コンテストでも目立つので、ぜひジオラマを作ろう。」(村瀬)
「高低差を上手く使っているという点で、素晴らしい作品。」(川口)
「女の子でありながら、この男らしい作品を作る感性はかなり得難いものなので、これからの成長が楽しみ。ストーリーを感じさせる面白い作品。」(安蒜)
「ジオラマは上から見てしまいがちだが、61式戦車からザクを見上げると『ザクが来るぞ!』と盛り上がりながら作ったのが伝わってくる。」(髙久)
「ジュニア世代がジオラマという表現方法で、コンテストに参加してくれることが何よりもうれしい。コンテストでも目立つので、ぜひジオラマを作ろう。」(村瀬)
「高低差を上手く使っているという点で、素晴らしい作品。」(川口)
【オープンコース(15歳以上)】
▼第3位
作品名:「ジオンの海獣」 製作者:藤本正幸
「ワールドカップに相応しい独創性のある作品。いろんなパーツを使ってそれらしく見せているのが良い。」(安蒜)
「ロボットが出ているのに、絵本の中の世界のようなメルヘンを感じる作品。ファンシーな物語性を感じさせる色調でまとめられていることが印象的。これだけ大きなものの色をまとめ上げるというのは素晴らしいスキル。」(髙久)
「海外へ行くと、ガンダムという世界観からちょっと飛び出したような不思議なニュアンスの作品が多い。その中でこの作品をこの大会に出品したのは非常に正しい選択。」(村瀬)
「ガンプラを発展させ、新たに自分ならではの世界を作ることができるという素晴らしい例。実物を見ると、ディティールの作りこみや全体のバランスの素晴らしさがわかる。灯台のところでカメラをまわす人がいるなど、そういう細かい部分を見るのも面白い。」(池澤)
「フォルムや全体のまとめ方、色遣いがすごく独特。そういうところは普段ガンプラを作っている人でも発想としてはたどり着かない部分。」(川口)
「ワールドカップに相応しい独創性のある作品。いろんなパーツを使ってそれらしく見せているのが良い。」(安蒜)
「ロボットが出ているのに、絵本の中の世界のようなメルヘンを感じる作品。ファンシーな物語性を感じさせる色調でまとめられていることが印象的。これだけ大きなものの色をまとめ上げるというのは素晴らしいスキル。」(髙久)
「海外へ行くと、ガンダムという世界観からちょっと飛び出したような不思議なニュアンスの作品が多い。その中でこの作品をこの大会に出品したのは非常に正しい選択。」(村瀬)
「ガンプラを発展させ、新たに自分ならではの世界を作ることができるという素晴らしい例。実物を見ると、ディティールの作りこみや全体のバランスの素晴らしさがわかる。灯台のところでカメラをまわす人がいるなど、そういう細かい部分を見るのも面白い。」(池澤)
「フォルムや全体のまとめ方、色遣いがすごく独特。そういうところは普段ガンプラを作っている人でも発想としてはたどり着かない部分。」(川口)
▼第2位
作品名:「ニャッシマー」 製作者:福田和哉
「かわいさに目を奪われがちだが、塗装や工作精度の技量など、非常に見るところが多い作品。加えてかわいさとアイデアがとても良い。」(安蒜)
「肉球が非常にズルい作品。思いつきから実際に手を動かし塗装までして、誰が見ても『あれ、最初からこういうガンプラがあったんじゃないの?』と思わせるような精度で作るというのは物凄いエネルギーが必要。その膨大なエネルギーを感じて欲しい。」(髙久)
「可愛さと格好良さ、塗装精度など、今回の大会の名前にもなっている『ガンプラビルダーズ』の精神が体現された素晴らしい作品。」(村瀬)
「アッシマーは元々すごく変わった形なのですが、なんでその形かというと『そうか!ネコになるためだったんだ!』と自然に思わせるような作品。」(池澤)
「周りの作品が大きかったり、リアルだったり、精度の高いものばかりだったのですが、見せたい“かわいらしさ”と“格好良さ”を評価して頂けたのはすごく光栄に思っています。(福田和哉)
「かわいさに目を奪われがちだが、塗装や工作精度の技量など、非常に見るところが多い作品。加えてかわいさとアイデアがとても良い。」(安蒜)
「肉球が非常にズルい作品。思いつきから実際に手を動かし塗装までして、誰が見ても『あれ、最初からこういうガンプラがあったんじゃないの?』と思わせるような精度で作るというのは物凄いエネルギーが必要。その膨大なエネルギーを感じて欲しい。」(髙久)
「可愛さと格好良さ、塗装精度など、今回の大会の名前にもなっている『ガンプラビルダーズ』の精神が体現された素晴らしい作品。」(村瀬)
「アッシマーは元々すごく変わった形なのですが、なんでその形かというと『そうか!ネコになるためだったんだ!』と自然に思わせるような作品。」(池澤)
「周りの作品が大きかったり、リアルだったり、精度の高いものばかりだったのですが、見せたい“かわいらしさ”と“格好良さ”を評価して頂けたのはすごく光栄に思っています。(福田和哉)
▼日本チャンピオン(第1位)
作品名:「願い」 製作者:山口達彦
「白が非常に印象的で、六角形のパターンなど塗装も工夫されている作品。世界と戦うには派手さというか、このようなケレン味が必要だと思っています。」(安蒜)
「塗装がパッと見でテカテカなので上手いなぁと見えるのですが、細かく見ていくと模型をたくさん見ている僕でもどうやって作っているのかわからないくらい、色々なテクニックが使われている。」(髙久)
「今回のコンテストがワールドカップであるということをきちんと理解して作った作品。羽を付けたりベースを付けたりは明らかに派手さ、ケレン味を出す方向に作られている。」(村瀬)
「『願い』という題で今年多かった重い話題を吹き飛ばすような、力強い機体を目指して作りました。この賞を頂いて非常に光栄に思っています。」(山口達彦)
「白が非常に印象的で、六角形のパターンなど塗装も工夫されている作品。世界と戦うには派手さというか、このようなケレン味が必要だと思っています。」(安蒜)
「塗装がパッと見でテカテカなので上手いなぁと見えるのですが、細かく見ていくと模型をたくさん見ている僕でもどうやって作っているのかわからないくらい、色々なテクニックが使われている。」(髙久)
「今回のコンテストがワールドカップであるということをきちんと理解して作った作品。羽を付けたりベースを付けたりは明らかに派手さ、ケレン味を出す方向に作られている。」(村瀬)
「『願い』という題で今年多かった重い話題を吹き飛ばすような、力強い機体を目指して作りました。この賞を頂いて非常に光栄に思っています。」(山口達彦)
最後に川口氏は、「ガンプラはこう作らなきゃいけないということはなく、色々な方向がある。それをこういう形で皆さんに見て頂けたのはすごく喜ばしいこと。これが来年、そしてさらに続けていくときに、一つ大きな道をつけてくれるのかな、と思っています。
最初にご応募いただいた600を超えるみなさんをとても有り難く思っており、これからもぜひ、上手く作ってくれるというより楽しく作ってほしい。新たなスタートという気持ちも込めて、これからもガンプラをよろしくお願いいたします。」とコメントして、表彰式を締めくくった。
最後は各ノミネート作品の製作者と一緒に記念撮影が行われた。
表彰式では、“派手さ”、“ケレン味”という言葉が多用されていた。それはもちろん、実物を展示するという大会では重要なポイントだが、それ以上に、世界の作品と競うチャンピオン大会が意識されてのことだろう。
見事日本チャンピオンに輝いた山口達彦氏の作品「願い」は、12月25日(日)に開催される「ガンプラEXPOワールドツアー香港2011」でのチャンピオン大会に向け、香港へと旅立つ。
レベルの高い世界のガンプラの中で勝利を獲得できるよう、ぜひともみんなで応援しよう!
(本文中一部敬称略)
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