オーリスはトヨタ自動車から8月20日(月)に発売されたばかりのスポーツハッチバック。「シャア専用オーリス CONCEPT」では赤い彗星を彷彿とさせるスタイルにまとめられ、キャラホビ会場の話題の的となっていた。細部に目をやると、シャアのパーソナルカラーである“赤”を基調としているだけでなく、“モビルスーツ”的な表現が随所に盛り込まれているのがわかる。マット(艶消し)塗装にジオン軍のマークや機体番号が車体のあちこちにあしらわれ、ルーフには隊長機を示す“ツノ(ブレードアンテナ)”が。ガンプラ・ファンがニヤリとするような、演出が「シャア専用オーリス CONCEPT」には詰まっていた。
また、メインステージは「CHAR AZNABLE × TOYOTA」と題したトーク・ショーも開催された。ステージにはシャア・アズナブル役の池田秀一さん、アムロ・レイ役の古谷徹さん、そして「シャア専用オーリス CONCEPT」のデザインを手がけたトヨタモデリスタインターナショナルの松本さんが登壇。「シャア専用オーリス CONCEPT」の第一印象を聞かれて、池田さんと古谷さんは次のようにコメント。
池田「ボディの赤やジオン・マーク、ツノももちろんシャアのモビルスーツっぽいんですが、このコンセプト・カーを正面から眺めると、なんとなくモビルスーツって感じがするんです」
古谷「まず艶消しの赤というのに驚いたんですよね。艶消し塗装は自動車でも最近流行っているんですが、市販車ではなかなかお目にかかれないんです。それにシャア専用ザクは艶消しだったのかと、逆にこのオーリスを拝見して気づかされました」
コンセプト・カーのデザインを担当した松本さんは社内でも有名なガンダム・ファンなのだとか。
松本「今回、デザインを担当させていただくうえで、シャアなら飾り立てた車には乗らないだろう思ったのと、オーリスが本来もつかっこよさをキープしていきたいと考えて、エクステリア(外観)にはそれほど手を加えておりません。ただ、どなたがご覧になっても『モビルスーツみたいだ!』と思っていただけるように、ルーフにブレードアンテナを取り付けたり、リアのマフラーエンドは“バーニア”を連想させるデザインにしたり、ボンネットにダクトを配置したりと、モビルスーツの記号性をデザインに取り込んでいます」
会場では「シャア専用オーリス CONCEPT」のプロモーションムービーも上映されたが、その収録で池田さんは意外にも苦戦したとか。
池田「シャアのセリフは何百回と言っているんですが、『魅せてもらおうか。オーリスの性能とやらを』は少し難しくて、何回も録り直しました。自分の機体に向けてのセリフですから、本編とは多少ニュアンスが違うんですね」
収録のもようや「シャア専用オーリス CONCEPT」でトークが盛り上がる中、今回は特別に池田さんと古谷さんによる生アフレコもステージで披露された。イベントでの生アフレコは初めてというお二人。披露されたのは「劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」のクライマックス、シャアとアムロが激戦を繰り広げ、生身で対峙するところ。名シーンの再現に、会場から大きな拍手が起こっていた。
トークショーの最後に池田さんは「シャア専用オーリス CONCEPT」をぜひ市販化してほしいとリクエスト。対する古谷さんは、ガンダム仕様でアムロ専用オーリスをつくってほしいと熱望。それは残念ながら未定だが、シャアとアムロが仲よく自分専用のオーリスに乗って公道を走る姿も見てみたい!!
シャア専用オーリス CONCEPTを体感する池田さん。ステージでの池田さんが、シャアを意識した赤いシャツを着ていたのに対し、古谷さんは連邦軍カラーをイメージした青のポロシャツだった。
フロントとリアにあるジオンのエンブレムが光るところなど、細かいポイントも見逃さない古谷さん。車に関する知識はさすが。
トークでは和やかだったお二人も、アフレコになると一転して真剣な面持ちに。会場にピリッとした緊張が漂っていた。
「“シャアがオーリスに乗ったら?”と想像しながらとても楽しくデザインできました」と松本さん(写真右)。ちなみにいちばん好きなモビルスーツは「シャア専用ズゴック」
「CHAR AZNABLE×TOYOTA」の詳細は こちら をチェック!
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